聴衆の中でも特に聴いてほしい人のグループに焦点を当ててメッセージを組み立てることが、「一対一の会話を意識したプレゼンテーション」への第一歩となります。たとえそれがたくさんの中の一部であったとしても、そのグループが適切な相手である限り、これは十分に意味のあることです。
まずは、大勢の聴衆を小さなセグメント(区分)に分割するところから始めましょう。この手法を「セグメンテーション」と呼びます。
セグメンテーションはもちろん、効果的なコミュニケーションには徹底したリサーチが欠かせません。聴衆に対し、アンケートを送るも良し、ソーシャルメディアをチェックするも良し、彼らが今注目しているものを調べるも良し、といった具合に、たくさんの方法があります。
ただし、参加者リストにある職業や肩書、勤務先と言った「お決まりの分類」でセグメンテーションを行うことは厳禁です。聴衆を「その他大勢で括る」ことや、「お決まりの型にはめる」ことは、相手を不快にさせるだけだからです。