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「事実」と「感情」の調和をとる
情報収集とアイデアの創出が終了した今、おそらく、あなたの中にある「初期段階のアイデア」のほとんどが「事実」で構成されているでしょう。先述の通り、現段階の「事実だけを並べる」プレゼンテーションは、人を説得するツールとして不適切です。優れたプレゼンテーションというものは、「分析に基づく内容」だけでなく「感情に訴えかける内容」を伴うことで、初めて成立するのです。論理的アピール、倫理的アピール、そして情緒的アピール。この3つのベストバランスが、プレゼンテーションの“キモ”となります。
全身を使って思考せよ
われわれの「頭」（＝分析領域）は分析的アピールに長け、「心」に代表される頭から下の器官（＝感情領域）は情緒的アピールに長けています。しかし、このどちらか一方だけが肥大したアピールでは、聴衆に不満を与えてしまいます。ゆえに、この両方の領域を行き来し、「全身を使って思考している」イメージを持つことが重要なのです。